旬魚旬菜 仁

しゅんぎょしゅんさい じん
旬魚旬菜 仁
「毛ガニのほぐし身 土佐酢ゼリー掛け」、「墨廼江 夏純米 大辛口」。「墨廼江」はかつて武田さんの祖父が蔵人だった思い入れの深い酒。
石巻の鮮をより旨く
創意に満ちた海幸料理
石巻に生まれ、石巻に育った武田 仁さんにとって、ふるさとの港に揚がった魚は熟知の素材。
しかし、「だからこそ最高のおいしさを引き出す工夫を」と常に身を引き締める相手でもあるのだ。
 あまり知られていないことだが、石巻はカニの宝庫。
一年を通して毛ガニやワタリガニ、トゲクリガニなど小型だが身の詰まったカニが楽しめる。
甲羅を外し、ミソの詰まった甲羅は蒸す。
身は、これまでにたくさんのカニをゆでてきたゆで汁に泳がせる。
いわばカニのダシでカニをゆで上げるのだから、水っぽくなどなろうはずもない。
合わせるのは、同じ石巻の銘酒「墨廼江 夏純米 大辛口」。
瑞々しい香り、きりっとした酸味が、とろりとミソが絡んでさらに味わいが濃くなったカニの余韻をきれいに切り上げる。
右手の箸を左手の杯が促す、最高の相方だ。
石巻の旬、そのはしりと盛りを寄せた造りには、カツオとタコ、サンマ。
天皇海山から石巻へと上って来たカツオは、大葉と青南蛮で作った「しそ胡椒」と本枯節の風味がひそむ特製醤油で。
志津川産の水タコは小豆で炊く伝統手法。
女川港に揚がったサンマは、はしりの程よい脂に肝と酢味噌を添えて。
阿部勘酒造「彩 純米吟醸」のするするときれいな飲み口、平孝酒造「日高見 Daccha 純米大吟醸」の芳醇、どちらで受けようか嬉しい悩ましさだ。
 選りすぐりの素材、その美点にさらに磨きをかける工夫に満ちた『仁』。
その芯に、揺るぎないふるさとへの愛情と信頼が息づいている。
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    薬味にも工夫上々の「旬の魚のお造り」。魚介の仕入れはすべて石巻。石巻産のトラフグも旨い。
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    日本酒も石巻の地酒が充実。平孝酒造「日高見 Daccha 純米大吟醸」、墨廼江酒造「600-K 大吟醸」、阿部勘酒造「彩 純米吟醸」。
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    日本酒も石巻の地酒が充実。平孝酒造「日高見 Daccha 純米大吟醸」、墨廼江酒造「600-K 大吟醸」、阿部勘酒造「彩 純米吟醸」。

まだまだ伝えたい
石巻の魅力

顔写真
金華サバの群れの中、そびえる金華山。奥州三大霊場のひとつで、芭蕉が歩いた古より黄金の神・生産の神として讃えられてきた場所です。黄金山神社へと至る道の途中には神獣である野生の鹿の姿も見ることができます。(店主/武田 仁さん)
住所 仙台市青葉区本町3-6-5
電話番号022-797-7702
営業時間11:30~14:00 、17:00~22:30
定休日不定休
駐車場なし
席数19席
目安昼2,000円 夜7,000円
カード
喫煙全席喫煙

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