塩釜水産物仲卸市場

しおがますいさんぶつなかおろしいちば
塩釜水産物仲卸市場
春のシラウオを始め、夏はウニ、ホヤ、イワガキ。秋にはサンマ、メバチマグロ、冬にはタラ、アンコウ。冬から春にかけてはアカガイなど、季節を彩る新鮮な魚介類が並ぶ。
目利きたちが仕入れた
塩竈の海の幸を満喫
 「安いよ~、安いよ~、ほれ、これ持っていきな!」。
目利きたちから威勢のいい声が飛んでくる。
日本一の水揚高を誇るメバチマグロを始め、塩釜港に揚がった新鮮な魚介類を購入できるのが『塩釜水産物仲卸市場』だ。
店頭には、毎日水揚げされる近海モノのマグロのほか、セリ落とされたばかりの海の幸がずらり。
気風の良い目利きには、安く売りたいという性分の人が多く、本来の価値より安い価格で販売されることも多いという。
乾物コーナーには、仙台雑煮に欠かせない焼きハゼやノリ、ワカメなどの乾物が並び、ハネモノといわれる練り製品も豊富だ。
また、人気のマグロを始め、ウニやイクラなど店頭に並ぶ魚介類とご飯を購入し、「マイ海鮮丼」を食べられるイートインコーナーも設置。
年間約1,000万人もの人々が訪れている。
現在は93店舗が営業。
全国的に見ても、魚の専門店がこれほど揃っている市場は数少ないが、1965年(昭和40年)の設立時には367店が軒を連ね、大晦日に食べる年取り魚ナメタガレイなどを買い求めに、立錐の余地もないほどにぎわう様子は、宮城の冬を彩る風物詩にもなっていた。
その後、2011年(平成23年)の東日本大震災を経て、147店舗に減少。
海洋環境の変化、事業者の高齢化などから、2025年には約50店舗になるとも言われている。
このような状況を打破するため、同市場の若手経営陣と塩釜市は手を携え、2020年4月に「ブリッジプロジェクト」を設立。
活気あふれる市場の再現を目標に、時代に沿った人々に愛される新たな市場づくりを目指している。
これからもきっと、新鮮で高品質な魚や海産物を多くの人々に届けてくれるに違いない。
  • 塩釜水産物仲卸市場 画像01
    同市場で唯一、セリから解体までを手掛ける女性。マルハネ鈴木商店の小島雅美さん。この道15年という熟練の技が冴える市場のマドンナ的存在だ。
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    生モノが苦手の人のために「天丼」や「焼き魚定食」なども食べられるイートインコーナー。約60席を用意しているが、週末はほぼ満席の状態が続く。
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    レトロな雰囲気も魅力。仙台、宮城県内はもちろん、東北エリア全体から来場。新型コロナウイルスの影響が出る前には海外からの来客が4割にも達していた。

まだまだ伝えたい
東北の魅力

顔写真
9月末から12月末まで「鮮度」「色つや」「脂のり」「うまみ」に優れている「三陸塩竈ひがしもの」と呼ばれるブランドのメバチマグロが水揚げされます。ぜひご賞味ください。(塩釜水産振興センター代表取締役/大江玲司さん)
住所 宮城県塩竃市新浜町1-20-74
電話番号022-362-5518
営業時間平日3:00~13:00、土曜~14:00、日曜・祝日6:00~14:00
定休日水曜
駐車場500台
目安ランチ1,000円〜2,000円
カード不可
http://www.nakaoroshi.or.jp/
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